大会長挨拶




ご挨拶


第2回全国大会 大会長   渡邉真里子ちはやACTクリニック )


 新型コロナウイルス流行の3年間、皆様いかがお過ごしだったでしょうか?会いたい人に会えない、支援がうまく届けられない、学びや繋がりが難しいなど大変な3年だったと思います。社会的にも、ひきこもり、不登校、家庭内不和、経済的困窮等の増加で、一段とアウトリーチの必要性が高まりました。

 そんなコロナ禍の202012月に、一般社団法人コミュニティ・メンタルヘルス・アウトリーチ協会は産声を上げました。重症精神障害の方を医療と福祉の多職種アウトリーチチームであるACTの全国の支援者が集まるACT全国ネットワークは10年の活動の後、ACTにこだわらず地域の仲間を知り一緒に学びたいという現場のニーズの変化があり、賛同頂いた訪問看護、訪問医療、福祉、若者支援、生活困窮者支援などの分野でご活躍のアウトリーチ実践者と共に組織を改変しました。コロナ禍を経て、地域での課題が一段と複雑かつ重層化している今、この変化は必然だったと私は改めて感じます。

 人と直接会うのを信条としている私たちですが、第1回大会は新型コロナウイルス流行下ということでオンラインでの開催でした。それでも、たくさんの新しい仲間と繋がり、学びを得た大会となりました。

 そして今年は、本協会にとって2回目、対面では初めての全国大会を、いよいよ九州・福岡の九州産業大学で開催できることとなりました。本大会のテーマは「アウトリーチの多様性を知る」です。本大会は九州・沖縄の様々な分野のアウトリーチの実践者、ピアや家族会員を含めた実行委員で準備をしております。ご登壇いただける協会内外の皆様のおかげで魅力的な企画を用意できました。医療、福祉、保健、教育、若者・生活困窮者支援など様々な分野のアウトリーチ実践者や利用者、家族が一堂に介して知り合い、有機的に繋がり、すべての人が安心して過ごせる社会を思い描く時間にできればと考えています。

 会場参加はもちろん、オンデマンド配信も行う予定です。アウトリーチを実践されている方、アウトリーチの活動に関心がある方、これから始めてみようと思う方、当事者やご家族の皆様、学生の皆様、関心のあるすべての皆様のご参加を実行委員一同心よりお待ちしております。